今日の誕生花:チョコレートコスモス
——秋に恋する、ビターな香りの物語——
秋の風が、ほんの少し冷たくなる頃。
コスモス畑が揺れはじめ、その中でひっそりと、でも確かな存在感を放つ花があります。
その名も 「チョコレートコスモス」。
花の名前を聞いただけで、すこし心がワクワクしません?
そう、なんといってもこの花の最大の特徴は「チョコレートの香り」。
近づいてそっと鼻を近づけると、ほんのりビターな甘い香りがふわっと漂ってきます。
お花を飾りながら、なんだか幸せな気持ちにさせてくれる…
そんなちょっとズルい存在なのです。
● チョコレート色の秘密
チョコレートコスモスの花弁は、深いワイン色からほとんど黒に見えるほどの濃いダークブラウン。
その色味が光に当たるたびに、ベルベットのような質感で輝きます。
実はこの色、アントシアニンという色素が関係していて、
寒暖差が大きい秋に、より深い色を見せてくれます。
だから秋が似合う花、秋こそ美しい花と言われているんですね。
ブーケに入れると、他の花の色をぐっと引き締めてくれる万能プレイヤー。
まさに“影の立役者”。
主役にも脇役にもなれる、秋の名バイプレーヤーです。
●「チョコの香り」はなぜする?
実はこれ、**香り成分「バニリン」**のおかげ。
バニラやカカオにも含まれる香りで、
ふとした瞬間に漂ってきて「わ、甘い香りがした!」と驚く人も。
花言葉にも「恋の思い出」「移りゆく想い」「誠実な愛」なんて意味があるけど、
香りだけで誰かの心をくすぐってしまう…
もうそれだけで恋の花みたいですよね。
● 実はとてもデリケートな花
チョコレートコスモス、じつはかなりお姫様気質。
暑さや寒さに弱く、育てるにはちょっと気を使います。
・夏の直射日光は苦手
・高温多湿も苦手
・なのに霜が降りる冬も苦手(え…?)
そう、けっこうワガママ。
でも、しっかり環境を整えてあげれば、毎年可愛いお花を咲かせてくれる子なんです。
なんだか守ってあげたくなる、そんな感じの子です。
切り花としては、他のコスモスよりも茎がしっかりしていて
アレンジにもとっても使いやすい!
秋色ブーケやシックな装花にすっと馴染むから、
デザイナーにも大人気なんです。
● 種ができない花?
チョコレートコスモスには、元々種ができる原種とできない品種があります。
よく市場に出回っているのは「チョカモカ」「ブラックチョコレート」などの系統で、
種では増えず、球根や株分けで増やされます。
そのため、ちょっと希少。
なんとなく“特別な人に贈る花”という雰囲気が漂います。
● 相性のいいお花、アレンジの魅力
深いダークカラーは、どんな色にも合う。
特に……
・くすみピンク、ローズ、ベージュ
・オータムカラー(テラコッタ・キャメル・マスタード)
・グリーン×ブラウンのナチュラル系
この辺りと組むと最高におしゃれ。
チョコレートコスモスが一輪あるだけで、
ブーケ全体が「大人の秋」に変わってしまう。
その存在感、なかなかのものです。
● 花言葉に込められた想い
花言葉:
「恋の思い出」
「移りゆく想い」
「永遠の愛の誓い」
「誠実な愛」
切ないような、でも温かいような…
なんだか映画のワンシーンみたいな花言葉ばかりです。
チョコの甘い香りと、儚さを感じる深い色。
どこか大人な恋のドラマを思わせる、秋にぴったりの誕生花。
大切な人に贈るのもいいし、過去の恋をそっと胸に抱きながら飾るのも素敵です。
● 誕生花としてのチョコレートコスモス
秋生まれのあなたへ。
落ち着いた色の中にある“強い芯”。
甘い香りの奥にある“深い想い”。
チョコレートコスモスは、
「感情の余白」や「愛の余韻」を表しているような花。
今日が誕生日の誰かに、
この花を贈ってそっと伝えてあげてください。
「あなたのことを想うと
あの香りがふっと蘇るんだ」
そんなロマンチックなセリフが似合う花ですから。
● Bambinoの店頭にも入荷したら…
秋のおすすめブーケに、絶対入れたい!
黒赤のアクセントを入れるだけで
写真映え抜群のおしゃれブーケになります。
お家に飾れば、
ふとした瞬間に甘い香りに癒されて…
あ、チョコ食べたくなるから注意です(笑)
🌸お店情報
フラワーショップバンビーノ
大阪 京橋駅すぐ
Open 10:00〜19:00
Close 火・日
☎ 06-4801-8741
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