この時期おすすめの鉢植えの花 〜パンジーとビオラの魅力〜
はじめに
秋が深まり、空気が澄んでくると、庭先やベランダに彩りが欲しくなりますよね。そんな季節におすすめなのが「パンジー」と「ビオラ」です。どちらも同じスミレ科の花で、寒さに強く、秋から冬、そして春先まで長く楽しめる心強い存在です。
私自身、毎年この時期になると息子と一緒にビオラを植えるのが恒例になっています。小さな苗を並べると、それだけで玄関先がぱっと明るくなり、冬を迎える楽しみが増えるのです。
パンジーとビオラの違い
パンジーとビオラはとてもよく似ていますが、実は明確な違いがあります。
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パンジー
花が大きく、存在感があります。1輪のインパクトが強いので、寄せ植えや花壇の主役として映えます。 -
ビオラ
小ぶりで可憐な花を次々と咲かせます。数が多く咲くので、にぎやかで華やかな雰囲気になります。
一般的には花径が5cm以上あると「パンジー」、4cm以下だと「ビオラ」と呼ばれることが多いですが、園芸店では品種改良が進んでおり、その中間のような姿のものも増えています。
カラーバリエーションの豊富さ
パンジーとビオラの魅力は、何といってもカラーバリエーションの多さです。黄色・紫・青・赤・白・オレンジ…と、まるでパレットのように豊富。単色の美しさはもちろん、複色やフリル咲き、アンティーク調の色合いまで、選ぶ楽しみが尽きません。
「今日はどの色を植えようか」と苗を選ぶ時間は、まるでお花屋さんごっこのようで、親子で楽しめるひとときになります。
パンジー・ビオラの花言葉
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パンジー:「もの思い」「私を思って」
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ビオラ:「誠実」「信頼」
可憐な見た目とは裏腹に、少しロマンチックで奥深い意味を持っているのも魅力です。贈り物や寄せ植えのテーマに取り入れても素敵です。
育てやすさのポイント
パンジーとビオラは初心者でも育てやすい花として人気です。
日当たり
日当たりの良い場所を好みます。ベランダや玄関先など、しっかり光が届く場所に置きましょう。
水やり
表土が乾いたらたっぷりと。冬は乾きにくいので水の与えすぎに注意します。
肥料
長期間花を咲かせ続けるため、定期的に液体肥料を与えると元気に育ちます。
花がら摘み
咲き終わった花をそのままにしておくと種をつけてしまい、株が弱ります。こまめに花がらを摘むと、次々と新しい花が咲いてくれます。
寄せ植えの楽しみ
パンジーやビオラは寄せ植えにも最適です。シルバーリーフの葉物や、アリッサム・シクラメンなどとの相性も抜群。花だけでなく葉色のコントラストを楽しむことで、冬の鉢植えが華やかになります。
私は花屋でアレンジをするとき、「色の組み合わせ一つでこんなに雰囲気が変わるのか」と改めて驚かされます。
長く楽しめる四季の花
秋に植えると、冬を越えて春まで咲き続けてくれるのもパンジー・ビオラの強みです。寒さの厳しい日にも、小さな花が風に揺れる姿を見ると、勇気づけられるような気持ちになります。春先にはさらに花数が増え、季節の移ろいを感じさせてくれるのです。
花屋としてのおすすめポイント
パンジーやビオラはお客様からも「どんな色を選んだらいい?」とよく聞かれる花です。私は「直感で好きな色を選んで大丈夫」とお伝えしています。なぜなら、この花たちは色が多彩だからこそ、組み合わせの自由度が高く、どんな組み合わせでも不思議と調和してしまうからです。
また、贈り物にするなら「その人のイメージカラー」で鉢植えを仕立てるのも素敵。世界にひとつだけのギフトになります。
おわりに
パンジーとビオラは、寒い季節にこそ元気をくれる花です。手をかければかけるほど応えてくれる、そんな素直さも魅力のひとつ。忙しい日常の中でも、玄関先やベランダに色鮮やかな鉢植えがあるだけで心がほっと和みます。
私自身も毎年、この小さな花たちから「季節を楽しむ心」を教えてもらっているように感じています。
フラワーショップバンビーノ 店舗情報
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