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鬼灯とは

鬼灯とは

鬼灯(ほおずき)の魅力と夏の記憶

〜赤い灯りに込められた願い〜

こんにちは。大阪・京橋駅近くの小さな花屋「フラワーショップバンビーノ」です。

1. 鬼灯ってどんなお花?

鬼灯(学名:Physalis alkekengi)はナス科の多年草で、日本や東アジアに古くから自生しています。最大の特徴は、まるで小さな提灯のような赤い袋状の「萼(がく)」。この中に小さな赤い実がひとつ入っていて、熟すにつれて袋が鮮やかなオレンジ〜赤色に変わっていきます。

ドライにすると、外側の袋が透けて網目状になり、まるでレースのランタンのよう。生花としても、ドライフラワーとしても楽しめるのが魅力です。

2. 名前の由来と意味

「鬼灯」という字は、鬼(あの世)+灯(あかり)で、“あの世を照らす灯り”を意味します。お盆に鬼灯を飾るのは、この赤い灯りがご先祖様の魂を迎える目印になると信じられてきたからです。

別名で「酸漿(さんしょう)」とも呼ばれますが、やっぱり「ほおずき」という柔らかい響きのほうが、夏らしい情緒を感じますよね。

3. 日本文化と鬼灯

鬼灯は、お盆と切っても切れない関係にあります。お盆の飾りに赤い鬼灯を吊るすと、それがご先祖様への“道しるべ”になるといわれます。

東京・浅草寺では、毎年7月に「ほおずき市」が開催されます。境内いっぱいに赤い鬼灯が並び、風鈴の音とともに夏の訪れを告げる光景は本当に美しいです。大阪でも、商店街や市場でお盆前になると鉢植えや切り枝の鬼灯をよく見かけます。

4. 海外での鬼灯

海外では「Chinese lantern plant」と呼ばれ、秋やハロウィンの装飾にも使われます。オレンジ色が秋のインテリアにぴったりで、ドライフラワーやリースのアクセントとして人気があります。ヨーロッパでは、冬の間も鬼灯のドライを飾って楽しむ文化があります。

5. 鬼灯の花言葉

鬼灯にはこんな花言葉があります。

  • 偽り:大きな袋が中の実を隠していることから。

  • ごまかし:外見と中身のギャップから。

  • 不思議:形や色のユニークさから。

  • 自然美:ドライになった時のレースのような美しさから。

ちょっと不思議でミステリアスな花言葉ですが、それも鬼灯の魅力のひとつです。

6. 鬼灯の育て方と花屋での楽しみ方

鬼灯は丈夫で育てやすく、日当たりと水はけの良い場所を好みます。多年草なので、一度植えると毎年芽が出ますが、地植えだと広がりやすいので注意です。

花屋では、お盆前に切り枝として仕入れることが多いです。飾るときはそのまま花瓶に生けてもいいですし、吊るしてドライにすると長く楽しめます。ドライにする場合は、風通しの良い日陰で逆さにして干すと、色がきれいに残ります。

7. アレンジメントに取り入れる工夫

鬼灯は和のイメージが強いですが、洋風のアレンジにも使えます。

  • お盆飾り:菊やミソハギと合わせて精霊棚へ。

  • 秋アレンジ:ケイトウやワレモコウと合わせて実りの季節を表現。

  • ハロウィン風:パンプキンや黒い枝物と合わせてモダンに。

赤い灯りがひとつ入るだけで、ぐっと季節感が増します。

8. 鬼灯と日本人の心

私自身、子どもの頃は鬼灯を使って「ほおずき笛」を作った記憶があります。皮を柔らかくして口に含み、ぷーっと鳴らすあの感覚。今はそんな遊びをする子は少ないですが、鬼灯を見かけると、夏休みの夕暮れや縁日の賑わいがふっと蘇ります。

鬼灯は、ただの植物ではなく、日本の夏の情緒そのもの。花屋として店先に並べると、お客様の表情が少し和らぐのを感じます。

9. フラワーショップバンビーノからのご案内

大阪・京橋駅近くのフラワーショップバンビーノでは、この季節になると新鮮な鬼灯を入荷しています。お盆飾り用の切り枝や鉢植え、アレンジメントへの組み込みも承っています。

お近くにお越しの際は、ぜひ赤い灯りに会いに来てください。
きっと、夏の思い出がよみがえるはずです。


フラワーショップバンビーノ
〒大阪市都島区(京橋駅近く)
営業時間:10:00〜19:00
定休日:火曜・日曜
TEL:06-4801-8741

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