情熱と上品さを併せ持つ花
―アンスリウムが教えてくれる「愛のかたち」―
深紅のハートのような花びらに、つややかな光沢。
アンスリウムは、一度見たら忘れられないほど印象的な花です。
南国の太陽の下で育つこの花は、どこかエキゾチックでありながら、
上品さやモダンな雰囲気も漂わせます。
近年では観葉植物としても人気が高く、
一年を通して艶やかな姿を楽しむことができます。
そんなアンスリウムには、「情熱」や「愛」という花言葉があり、
見る人の心を前向きにしてくれるパワーが秘められています。
■ アンスリウムの基本情報
-
学名:Anthurium andraeanum
-
和名:ベニウチワ(紅団扇)
-
英名:Flamingo Flower(フラミンゴの花)、Tailflower(尾の花)
-
分類:サトイモ科アンスリウム属
-
原産地:熱帯アメリカ(コロンビア、エクアドルなど)
-
開花期:周年(高温期によく咲く)
アンスリウムは、赤・ピンク・白・グリーンなど、色のバリエーションが豊富です。
“花びら”のように見える部分は実は「仏炎苞(ぶつえんほう)」と呼ばれる葉の一部。
中央の細長い突起(肉穂花序)に、本当の小さな花が密集しています。
その独特な形と光沢から、「造花みたいに見えるけれど本物なの?」と驚かれることもしばしば。
しかし、近くで見ると自然の繊細な質感があり、人工物では出せない“生命のツヤ”を感じることができます。
■ 名前の由来 ― ギリシャ語の「花」と「尾」
「アンスリウム」という名前は、ギリシャ語の“anthos(花)”と“oura(尾)”から来ています。
つまり、「尾のような花」という意味。
その名の通り、中心から突き出た棒状の花(肉穂花序)が特徴的です。
また、英名の“Flamingo Flower”は、鮮やかな色合いがフラミンゴの羽のように美しいことから。
南国の花らしい情熱的な響きを持っています。
■ アンスリウムの花言葉
アンスリウムの花言葉は、色によって少しずつ意味が変わります。
全体的な共通の花言葉は――
-
「情熱」「印象深い」「煩悩」「恋にもだえる心」
南国らしい力強さと、愛を象徴する花言葉です。
恋愛運を上げたいときや、愛の告白をしたいときに贈る花としても知られています。
色別の花言葉
-
赤:情熱・愛情・燃える心
-
ピンク:可愛らしさ・幸福な恋
-
白:純粋な愛・誠実
-
グリーン:落ち着き・平和・信頼
-
黒(チョコレート色):洗練・威厳・大人の魅力
特に赤いアンスリウムは「ハートの形」に見えることから、
“愛を表す花”としてバレンタインや記念日に人気です。
一方、白やグリーンは結婚式や法人ギフトにもよく選ばれます。
■ 誕生花と占い的意味
アンスリウムの誕生花は6月20日・7月7日など。
どちらも初夏〜盛夏にかけて咲く季節で、「愛の成熟」を象徴する時期でもあります。
星座では「蟹座(かに座)」の守護花とも言われ、
“愛する人を守りたい”“家庭を大切にしたい”という気持ちを強める花とされています。
誕生花として贈る場合は、
「あなたの心の優しさを尊敬しています」「あなたの存在が私の支えです」
といったメッセージを添えると、とても印象的な贈り物になります。
■ 花屋で人気の理由 ― “花持ち”の良さと存在感
アンスリウムは見た目の美しさだけでなく、花持ちの良さも魅力です。
切り花でも2〜3週間と長く、夏の暑さにも比較的強い植物です。
気温や湿度に影響されにくいため、季節を問わずディスプレイや贈答用に重宝されています。
また、葉がしっかりしているので、アレンジメントの中でも「引き締め役」として活躍。
どんな花と合わせても負けない存在感があります。
白い花に赤いアンスリウムを一点加えるだけで、作品全体が生き生きと見える――
そんな魔法のような効果を持つ花です。
■ アンスリウムの風水的意味
風水では、アンスリウムは**「恋愛運」「仕事運」「金運」を高める花**とされています。
特に赤いアンスリウムは「情熱を呼び起こす色」とされ、
寝室やリビングに飾ると“愛情運”をアップすると言われます。
ピンクは“人間関係の調和”、
白やグリーンは“穏やかな家庭運”をもたらすとされ、
色によって飾る場所を変えるのもおすすめです。
「気分を切り替えたいとき」「前向きなパワーがほしいとき」に、
一輪のアンスリウムを部屋に置くことで、空気がぐっと華やぎます。
■ お手入れと育て方
アンスリウムは熱帯性植物なので、暖かく湿度のある環境を好みます。
観葉植物としても丈夫で、上手に育てれば一年中花を咲かせることもできます。
◎ 日当たり
レース越しの明るい日差しがベスト。
直射日光は葉焼けの原因になるので注意。
◎ 水やり
春〜夏:土の表面が乾いたらたっぷり
秋〜冬:控えめに(乾燥気味でOK)
※受け皿に水を溜めないようにするのがポイント。
◎ 温度
理想は20〜28℃。
15℃を下回ると生育が鈍るため、冬は室内の暖かい場所へ。
◎ 肥料
生育期(5〜9月)に月2回程度の液体肥料を与えると、花付きが良くなります。
◎ 植え替え
2年に1回程度。根詰まりを防ぐため、通気性の良い用土を使用します。
■ ギフトとしてのアンスリウム
アンスリウムは、見た目の華やかさと花持ちの良さから、
以下のようなシーンでよく選ばれます。
-
開店・開業祝い
-
結婚祝いや記念日
-
誕生日や父の日・母の日ギフト
-
南国をテーマにしたイベント装飾
特に夏のギフトとして人気で、胡蝶蘭の代わりに贈られることも増えています。
赤いアンスリウムをメインにした花束は“情熱と感謝”を、
白やグリーンを基調にしたアレンジは“洗練と上品さ”を演出してくれます。
■ アンスリウムが伝えるメッセージ
アンスリウムの姿には、**「自分を大切にする強さ」**が宿っています。
派手に見えても、一本一本はとても繊細。
光沢の裏には、静かな生命力が潜んでいます。
その姿は、どこか人の心にも似ています。
自分を信じ、内なる情熱を持ちながらも、
静かに誠実に生きる人――そんな人の心に寄り添う花です。
見るたびに、少しだけ前向きになれる。
それがアンスリウムの魅力なのかもしれません。
■ まとめ
-
アンスリウムは南国生まれの艶やかな花
-
花言葉:「情熱」「印象深い」「愛」「幸福」
-
色によって意味が異なり、ギフトシーンに合わせて選べる
-
誕生花は6月20日・7月7日
-
観葉植物としても人気で、風水的にも良い運気を呼ぶ
-
花持ちが良く、夏の贈り物や店舗装飾にもおすすめ
アンスリウムは、見るだけで元気をくれる“情熱の花”。
派手さの中にある上品さ、強さの中にあるやさしさ――
それはまるで、太陽の下で輝く人の心そのものです。
フラワーショップバンビーノ
大阪・京橋駅近くの小さな花屋です。
季節の花束・南国系アレンジ・観葉植物ギフトも取り扱っています。
📍大阪市都島区東野田町
📞06-4801-8741
🕙営業時間:10:00〜19:00
🈺定休日:火曜・日曜
💐Instagram:@bando_bambino