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秋色ブーケ

秋色ブーケ

秋色ブーケ ― 心を包み込む、ぬくもりの季節の花たち

夏の熱気がようやく落ち着き、街の風に少し冷たさが混じり始めると、花屋の店内にも“秋の色”があふれ出します。
赤、オレンジ、深いボルドー、こっくりとしたマスタードイエロー。まるで絵の具を少し焦がしたような、温もりのある色合い――。
今日はそんな「秋色ブーケ」について、花選びのコツや贈り方、季節を彩る楽しみ方をたっぷりお話しします。


◆ 秋色ブーケとは?

「秋色ブーケ」とは、秋を感じさせる色合いでまとめた花束のこと。
決まった定義があるわけではありませんが、共通するのは“深み”と“あたたかさ”です。
真夏のようなビビッドな色ではなく、少しくすみを帯びたトーンが秋らしさを演出します。

たとえば、オレンジのガーベラにワインレッドのダリア、シックなチョコレートコスモスを添えるだけで、ぐっと秋の気配に。
グリーンも明るいライムグリーンではなく、ユーカリやスモークツリーなどグレイッシュなトーンを選ぶと、全体が落ち着いた雰囲気になります。


◆ 秋色の魅力は「陰影」にあり

春や夏の花束が“光”の季節なら、秋は“影”の季節。
太陽の高さが下がり、光の角度が変わるこの時期は、自然の中にも陰影が生まれます。
紅葉した葉が太陽に透けるときの、あの黄金色のグラデーション。
それは、秋色ブーケが持つ深みと通じるものがあります。

花屋の仕事をしていると、お客様の中にも「派手じゃないのに華やか」「落ち着いてるのに印象的」と言われる方が増えるのもこの季節。
まさに“静かな存在感”が、秋の色の魅力なのです。


◆ 秋色におすすめの花たち

では実際に、秋色ブーケにぴったりの花をいくつかご紹介します。

① ダリア

秋の主役といえばダリア。大輪の花がひとつ入るだけで、ブーケ全体が華やぎます。
バーガンディやオレンジ、くすみピンクなど、豊富な色がそろうのも魅力。
花言葉は「華麗」「優雅」。秋の贈り物にぴったりです。

② ケイトウ

ふわふわした質感とビロードのような光沢が特徴。
赤やオレンジのケイトウは、秋の光に映える温かな存在です。
“燃えるような情熱”を表す花言葉もあり、恋人や夫婦の記念日にもおすすめ。

③ コスモス

秋の代表格。風に揺れる姿がどこか儚く、優しい印象を与えます。
淡いピンクやチョコレートコスモスのような深いブラウン系を混ぜると、表情豊かなブーケに。

④ ススキ・パンパスグラス

ドライな質感が秋らしさをぐっと引き上げます。
パンパスグラスを中心にして、ワインレッドの花や実ものを合わせると、ナチュラルで大人っぽい印象に。

⑤ 実もの・枝もの

秋のブーケに欠かせないのが「実」や「枝」。
ナナカマドの赤い実、ユーカリポポラスのシルバーグリーン、紅葉ヒペリカムなど、少し野性味を加えると一気に季節感が増します。


◆ 秋色ブーケの組み合わせ方

秋の色は個性が強いので、ポイントは「色のグラデーションを意識する」こと。
たとえば、赤→オレンジ→マスタード→ブラウンのように、自然の紅葉を思わせる流れをつくると、まとまりが生まれます。
逆に、くすみピンクやグレージュを挿し色に使うと、やわらかく女性らしい雰囲気に仕上がります。

もう一つのコツは、質感のコントラスト
つややかなバラに、ドライなアワやグラス類を合わせたり、ベルベットのようなケイトウに軽やかなコスモスを混ぜたり――
異素材の組み合わせで、奥行きと表情が生まれます。


◆ 秋色ブーケの贈り方・シーン別おすすめ

秋は誕生日や記念日、敬老の日、送別会など、贈り花の多い季節でもあります。
それぞれのシーンに合う秋色ブーケの選び方をご紹介します。

● 誕生日に

くすみピンクやオレンジをベースにした、明るめの秋色ブーケが人気です。
「落ち着きの中にも華やかさを」と考えると、優しい印象に。

● 敬老の日に

渋めのワインレッドやマスタードイエローを中心に、和の花材を加えるのもおすすめ。
リンドウやピンポンマムを組み合わせると、品格のあるブーケになります。

● 送別・退職祝いに

「お疲れさま」「次の季節へ」という意味を込めて、紅葉を思わせる赤とオレンジのグラデーションを。
実ものを入れて、感謝の気持ちを“実り”として表現するのも素敵です。

● 自宅用に

秋は部屋の照明が温かく感じられる季節。
ベージュの陶器や木製の花器に秋色ブーケを飾ると、空間全体がやさしい雰囲気に包まれます。
夜に灯るキャンドルの光と花の陰影が重なると、まるで映画のワンシーンのような美しさになります。


◆ 香りも秋らしく

花選びのポイントとして、香りも大切。
秋は金木犀(キンモクセイ)やダマスクローズなど、甘くて落ち着いた香りの花が旬を迎えます。
香りのある花を少し加えるだけで、ブーケ全体の印象がぐっと深まります。
秋色ブーケを飾った部屋に入った瞬間、「あ、秋が来たな」と感じられることでしょう。


◆ ドライフラワーにして楽しむ

秋の花の魅力は、時間が経っても美しいこと。
色が落ち着き、少しセピアがかった姿もまた味わい深いもの。
バラやスターチス、パンパスグラス、ユーカリなどはそのまま吊るしてドライフラワーにしても楽しめます。
思い出の花束を“残す”という選択ができるのも、秋色ブーケの魅力です。


◆ 秋のブーケに込めたい想い

秋は、「実り」と「感謝」の季節。
忙しい毎日の中で、少し立ち止まって、自分のまわりの人に“ありがとう”を伝えたくなる季節です。
そんな想いを花にのせて贈る――それが、秋色ブーケの一番の意味かもしれません。

花は言葉以上に気持ちを伝えてくれる存在です。
派手さではなく、静かなぬくもり。
そのやさしさが、人の心をほっと温めてくれます。


◆ 最後に

秋はほんの数ヶ月しかない短い季節ですが、花たちは確かに“その時”を知っています。
ダリアが咲き、コスモスが揺れ、ケイトウが色づく――。
季節が移りゆく一瞬を感じながら、秋色ブーケを手に取ってみてください。
贈る人も、贈られる人も、きっと少し優しい気持ちになれるはずです。


フラワーショップ バンビーノ(Flower Shop Bambino)
大阪・京橋駅近くの小さな花屋です。
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