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シクラメンの鉢上げ時期・仕方について

シクラメンの鉢上げ時期・仕方について

シクラメンの鉢上げ時期と仕方

~健やかに翌年も花を咲かせるために~

はじめに

冬を鮮やかに彩る花として、日本の家庭でも人気の高いシクラメン。冬の寒さの中でも鮮やかな花を咲かせる姿は「冬の女王」と呼ばれるほどで、多くの人を魅了してきました。ですが、その美しい花を翌年も楽しむためには「鉢上げ」という大切な作業が必要になるのをご存じでしょうか。シクラメンは多年草ですが、適切に管理しないと夏を越せずに枯れてしまうことが多い植物です。本コラムでは、鉢上げの適期・方法・注意点を詳しく解説していきます。


シクラメンの生育サイクル

シクラメンの鉢上げについて理解するためには、まずその生育リズムを知ることが大切です。

  1. 冬(11月~3月):開花期。寒さの中で次々と花を咲かせる。

  2. 春(4月~5月):花が終わり、葉が徐々に黄変し始める。

  3. 初夏(6月~7月):休眠期。球根の葉が枯れ落ち、活動を止める。

  4. 夏(7月~8月):完全休眠。高温多湿が大敵。涼しい場所で乾燥気味に管理。

  5. 秋(9月~10月):芽が動き出し、再び成長を始める。

このサイクルの中で「鉢上げ」が必要なのは、花が終わって休眠に入る直前。つまり、5月頃が目安となります。


鉢上げの目的

シクラメンの鉢上げには、以下のような意味があります。

  • 球根を健康に保つ:古い土を取り除き、新しい清潔な培養土に替えることで病気や害虫を防ぐ。

  • 根詰まりを解消:休眠中に根を整理しておくと、秋の発芽がスムーズになる。

  • 翌年の花付き向上:球根の養分を効率よく使える環境を整えることで、再びたくさんの花を咲かせやすい。

「一度咲いたら終わり」と思われがちなシクラメンですが、鉢上げを正しく行えば3年、5年と楽しむことも可能です。


鉢上げの適期

鉢上げのタイミングはとても重要です。

  • **花がすべて終わり、葉が黄変してきた頃(5月前後)**がベスト。

  • まだ花が咲いている時期に無理に鉢上げすると、球根が弱りやすい。

  • 遅すぎると真夏の高温期に作業することになり、球根にダメージが大きい。

したがって、**「葉が枯れ落ち始め、株全体が休眠に入るサインを見せた時期」**を見極めるのが成功の秘訣です。


鉢上げの手順

では、具体的な作業の流れを見ていきましょう。

1. 花・葉の整理

  • 残っている花や葉は根元から切り取ります。

  • 枯れた葉や茎を放置すると病気の原因になるため、きれいに取り除くことが大切です。

2. 球根を鉢から抜き出す

  • 鉢を横に倒し、そっと株を引き抜きます。

  • 根がびっしりと張っている場合は、鉢を軽く叩いて取り出しやすくしましょう。

3. 根の整理

  • 古い土を優しく払い落とします。

  • 黒く変色した根や腐った根は清潔なハサミで切除。

  • 健康な白い根だけを残すようにするのがポイントです。

4. 新しい土の準備

シクラメンに適した培養土は以下のような配合です:

  • 赤玉土(小粒)5割

  • 腐葉土3割

  • ピートモスやバーミキュライト2割

水はけと通気性を重視しながら、適度な保水性も必要です。市販の「シクラメン用培養土」を利用するのも安心です。

5. 植え付け

  • 新しい鉢は、古いものと同じかやや小さめのサイズを選びます。

  • 鉢底に鉢底石を敷き、新しい土を少量入れる。

  • 球根を置き、球根の上部3分の1ほどを地表に出すように植え付けます。

  • 土をかぶせすぎると腐敗しやすいため注意が必要です。

6. 水やりと休眠管理

  • 鉢上げ直後は軽く水を与えますが、その後は休眠期なのでほぼ断水

  • 夏の間は風通しが良く、直射日光の当たらない涼しい場所で管理。

  • 秋に芽が動き出すまで、乾かし気味に維持するのがコツです。


鉢上げで失敗しやすいポイント

シクラメンはややデリケートな植物なので、以下の点に注意しましょう。

  1. 球根を深植えにしすぎる
     →蒸れや腐敗の原因になります。必ず球根の肩を出して植えること。

  2. 水を与えすぎる
     →休眠期に水をやると球根が腐る。断水気味で管理を徹底。

  3. 真夏に鉢上げする
     →高温期は球根が弱っているため、植え替え作業は避けるべき。

  4. 古い土を使い回す
     →病害虫が残っている可能性があるため、必ず新しい土に替える。


翌秋からの管理

秋になると、シクラメンは再び活動を始めます。

  • 9月頃、球根の表面に小さな芽が出始めます。

  • この時期から水やりを再開し、徐々に日当たりの良い場所へ移動。

  • 緩効性肥料を与えて成長をサポートすると、冬に再び美しい花を咲かせてくれます。


おわりに

シクラメンは冬の花として親しまれていますが、実は正しい管理をすれば毎年咲いてくれる丈夫な植物です。鉢上げという作業は少し手間に感じるかもしれませんが、その分だけ翌年の花が見事に咲いたときの喜びも大きいものです。ぜひ今年は「鉢上げ」に挑戦し、大切に育てたシクラメンを長く楽しんでみてください。


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